テストの受け方

 先日、浜の甲陽中入試演習を受けてきた生徒がこんな事を話してくれました。

 『今回は算数が難しくて時間がかかって、最後まで解けてない~~~』

 この様な言葉は、小学生・中学生・高校生にかかわらず口にする生徒がいますが、個人的には違和感を感じてしまいます。

 この言葉を口にする生徒は、テストの受け方が分かっていない様に感じます。
 テストはもちろん、入試本番でもこの様な解き方をするんでしょうか?

 入試会場は、出来ない問題を解く所ではありません。
 出来る問題を確実に解く所です!

 計算ミスが多い生徒も同じです。
 時間を気にして、計算問題を焦って解くためにミスを出してしまう生徒が多いですが、入試問題の中で点数を確実に取れる計算問題を落としてしまうのは、入試では致命傷です。

 いよいよ、10月は志望校の過去問に突入する時期です。
 ミスが多い方や、最後まで問題が解けていない事がある方は、入試問題への臨み方を考えてみては如何でしょう。

 テストは出来ない問題をする所ではありません!
 出来る問題を確実に解いていく所です!

ミスを減らすには・・・

 夏休みが終わり、早3週間が経過しました。
 受験生は、少しずつ過去問演習に入っていると思います。

 さて、この過去問演習で思った様に点数が取れていない方もいると思います。
 その原因が、ケアレスミスによる場合は、かなり注意が必要です。

 なぜなら、ケアレスミスというのはミスの中でも最も直し難いミスだからです。
 ミスというのは、意識をしていると避けられるものですが、ミスが簡単であればあるほど注意する事を怠ってしまうからです。
 そして、本人も大事では無いという意識を持ってしまうため、ケアレスミスは非常に治す事が難しく、本番でも致命傷になってしまうミスです。

 では、このケアレスミスをなくすためにはどうすれば良いのでしょうか?

 答えは簡単です。
 そこに意識を向けられる様にすればいいのです。

 そこで、オススメなのが【ドジミスノート】の作成です。
 これは、過去問を解いてやり直しをした後、ケアレスミスをノートに書きだすという方法です。
 ケアレスミスを書き出す事で、ミスに対する意識も出てきますし、ノートを読み返す事で、自分の出しやすいミスの種類が分かる様になります。
 この自覚こそが、ケアレスミスを減らすたった一つの方法だと個人的には思っています。

 ミスが多い方は是非一度この方法をお試しあれ~~

平成29年度 灘中入試(理科)考察

平成29年度入試も、おおよその学校を解き終わりましたので、今年度の考察をしていこうと思います。

まず、第1弾は灘中学です。

今年度の灘中入試では、受援者が667名・実質倍率2.76倍と平成26年に次ぐ狭き門となりました。

また、教科別では例年通り算数に於いて、合格者平均と受験者平均の差が最も大きくなりました。

ここから、今年の灘中入試でも算数の出来が合否を分けた事が読み取れます。

そして、理科では合格者平均が79.7点、受験者平均が72.5点と過去6年間で最高を記録しました。

そのため、灘中に合格するためには、理科は出来て当然で、算数で如何に点数を拾い集めるかが勝負の分かれ目になったのではないでしょうか。

 

そして、理科の問題ですが、個人的には過去6年間で最も易しい問題だったと思います。

それでは、各問題の中身を確認していきましょう。

第1問は生物単元からの出題です。クマや山根の生活に関する問題でした。

問2、問3などの知識問題は特に間違えても問題では無いですが、問5は頻出問題ですし問6、問7などは少し考えれば答えを出す事は難しくありませんのでしっかり合わせて欲しいと思います。

第2問は気体の発生です。

この問題は特にひねりも無く、気体の発生では出題頻度の高いパターンですので、ぜひとも完答してもらいたい問題です。

この問題でミスがあると、かなり厳しい勝負になると思います。

第3問は生物のつながりの問題です。

今年の入試問題では、少し難易度の高い問題でした。

しっかり問題文を読んで6割程度解けていれば問題ないと思います。

第4問は天体の問題です。

これも、第3問と同様に今年度の入試では少し難易度の高い問題です。

天体の動きがしっかり理解できているかが問われておりますので、完答する事は少し難しく6割~7割程度出来ていれば問題ないと思います。

第5問は天気の問題です。

問題の内容自体は、天気のフェーン現象などで良く出題される内容の問題です。

特に、難易度の高い問題はありませんので、計算ミスに気を付けて完答を狙いたい問題です。

最後の第6問は力学の問題です。

これは、問題文をしっかり読んで図B~Eの決まりをしっかり見つけられるか、そして図(1)~(7)は地面との接点が支点になる事に注意すれば、特に難しい所は無かったと思います。

この様に、平成29年度の灘中入試(理科)は

第2・5・6問は完答狙い、第1・3・4問は6~7割程度が取れれば、75~80%の得点は出来たのではないでしょうか。

来年度も今年の様な平易な問題構成であれば、引き続き高得点の勝負になりますので、普段から問題をしっかり読む事や、計算時の慎重さなどをしっかり意識していく必要があると思います。

中学受験が遺すもの・・・

中学受験も終わり早や2週間が経過しました。

明日からは心機一転、気持ちも新たに勉強に向かって欲しいと思います。

例年、中学受験生には2月からは中学校に向けて勉強をスタートする様にお話しております。

その理由として、中学受験を経験する事は、子供達の今後の人生を左右するぐらいとても大きな2つのものを遺してくれます。

その1つ目は、学習習慣です。

少し前ぐらいから学級崩壊が叫ばれる様になりました。

しかし、中学受験を経験した子は、集中して勉強するクセが身に付いていますので、学級崩壊という状態になる事は少ないです。

そして、自分で苦手単元を見極め、その解決法を自分で探す事が出来る様になっている生徒もいます。

ここまでの学習習慣がついていると、今後様々な困難に立ち向かう時に、非常に大きな武器になると思います。

ただ、この学習習慣は簡単に無くしてしまうものですから、2月から中学校に向けて勉強を始める事で、学習習慣を継続させる事が出来ます。

中には、入学式まで遊ぶぞ~なんて思っていた生徒もいましたが、それは絶対に辞めましょう!

そして2つ目が、“成功体験”です。

中学受験で志望校に合格していった生徒は、努力する事が結果に結びつく事を無意識に知ります。

成功体験の持っていない子は、何事も始める前から“無理かも”と思いながら始めるので結果が出にくくなります。

しかし、成功体験を持っている子は、“正しい努力をすれば出来るハズ”という所からスタートするため、結果に結びつきやすくなります。

 

この様に、中学受験では大きな宝物を子供にもたらしてくれます。

それだけに、中途半端な気持ちで生徒の前には立ってはいけないと、常に真剣勝負のつもりで臨みますし、そんな子供の成長の一端に参加させて頂く事が出来るのも、この仕事の1つの喜びだと感じます。

 

 

第1志望に合格するためには

毎年、大手塾で志望校合格が厳しい、志望校変更を検討して欲しいと言われた生徒が私の所に来ます。

今年は、6年生スタート時点で、志望校のコースですら厳しいと言われた生徒が見事合格を勝ち取れました。

この様に、大手塾で厳しいと言われた生徒が、なぜ第1志望校に合格出来たかというとポイントは2つあると思います。

まず1つ目は、家庭教師を付ける時期です。

多くの方が、塾で第1志望校は厳しいと言われてから家庭教師に依頼されますが、ハッキリいって手遅れです。

勉強は、1度出来なくなってしまうと、そこまで戻ってやり直さない限り出来る様にはなりません。

そのため、詰まっている所を解消するだけでも時間がかかります。

ですから、家庭教師を付ける時期というのは、第1志望が厳しいかな?と感じた時に依頼する事が鉄則です。

今年は、5年生の9月~12月に依頼を頂いた生徒は、全員第1志望に合格しました。

そして、2つ目のポイントが家庭教師を信用出来るかです。

時に、家庭教師のアドバイスが大手塾でのアドバイスと異なる事があります。

この時、家庭教師を信用しろと言うつもりはありませんが、大手塾だからといって信用し過ぎるのも問題です。

あくまで、2つのアドバイスを冷静な目で比べられるかが、結果に大きく影響します。

大手塾には膨大なデータがありますので信頼度は高いですが、家庭教師は生徒の性格や、弱点を事細かく考慮しながらアドバイスをします。

この2つを上手く組み合わせる事で、志望校合格も近づきます。

 

折角、家庭教師を付けるのであれば、結果に結び付けなければ意味がありません。

家庭教師に依頼する際は、この様なポイントに注意すると良いと思います。

 

 

 

2017年度中学入試終了!

2017年度の中学入試が終了しました。

今年も、担当生徒の大半がこれまでの努力によって身に付けた力を発揮し、たくさんの笑顔の花が咲きました。

この合格に至る過程の一端に参加させて頂けた事に感謝し、来年度の入試に向けてスタートしたいと思います。

 

一方、大学受験に関してはここからが正念場です。

2月の大学受験に向けて再度気合を入れ直し、ラストスパートをかけていきたいと思います。