大学受験コース

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大学受験は理科で決まる!

 ・中学受験は理科で決まる。
 ・高校受験は英語で決まる。
 ・大学受験は理科で決まる。
 これは、受験業界で良く耳にする言葉です。
 これには大きく分けて2つの理由があります。
 1つ目は、掛ける時間に大きな差が付く事です。
 英語や数学は、中学1年生からスタートし、大学受験迄に6年間の学習時間があります。
 そのため、仮にスタートが1年遅くても残り5年間をしっかり勉強すればリカバリーも可能となります。
 その一方で、理科は有名進学校でも高校1年生、一般の公立高校であれば高校物理・高校化学は高校2年生の文理選択の後からスタートするため、大半の受験生が2~3年程の勉強時間で大学受験を迎えます。
 これは、英語や数学に比べて1/2~1/3程度の勉強時間にしかなりません。

 勉強時間に大きな差が付いてしまう事は、学習指導要綱を考えると仕方が無い事ではあるものの、それに比例して配点が小さいのであれば大した問題では無いのですが、実際には理科の点数は総得点の30~40%と非常に大きなウェイトを占め、配点上では英語や数学とほとんど差はありません。
 そのため、勉強スタートが半年~1年遅れる事が非常に大きな差になってしまい、その差が埋まらないまま入試を迎えるため、受験本番で大きな点数の差となってしまいます。

 ここに興味深いデータがあります。
 令和5年度山口大学前期入試成績表です。
  令和5年山口大学前期入試成績表
 大半の大学が公表している入試データは、その大半が総合得点のみで科目ごとの成績は中々公表されておりませんが、山口大学では学部ごとの科目別成績を出してくれています。
 これを見ると、医学部医学科の成績は受験者平均点が英語では151.0/200(75.5%)・数学125.6/200(62.8%)・物理77.6/100(77.6%)・化学71.5/100(71.5%)と理科の平均点の高さが分かると思います。
 また、最高得点も物理・化学共に90点以上と非常に高得点になります。
 山口大学では、英語・数学・理科がそれぞれ200点と配点は均等となっているため、理科の学習遅れは致命傷となる事が分かると思います。
 そして、これは他大学でも同様だと思います。
 そのため、理科を得点源に出来た受験生は、非常に大きなアドバンテージを得られると思います。

 では、一体いつ頃から理科は勉強をはじめると良いのでしょう?
 現在の大学受験において、医学部に合格できる受験生は日本国内で毎年約8000人です。
 一方、中学1年生時点で医学部を志望する生徒は約12~13万人とも推定されている事から、受験時には浪人生も競争相手に入る事から、実際に現役で医学部入試を突破できる受験生は約5000人程度、つまり約25人に1人程です。
 この狭き門をクリアするためには、大学受験を念頭にした勉強を周りの生徒より一歩でも早くスタートを切る必要があるのですが、当然の事ながら志望校のレベルや、生徒の学力レベルなどで異なります。
 一般的に高校理科の範囲を逸脱するレベルの出題がされる私立大学医学部志願者が最も早くで中2の夏頃、国公立大学医学部で中3スタート段階では、最難関国公立理系学部で高校1年生からスタートする事が一般的ではないでしょうか。
 周りの受験生より一足先にスタートし、高校2~3年生の期間を入試演習に集中する事で大きなアドバンテージを得て、入試を有利に進めていく事が重要なものになります。

正しい勉強法とは・・・

 2つ目の理由は、大半の受験生が正しい勉強法を知らないという事です。

 医学部への現役合格には最低でも偏差値65以上、最難関国公立大学理系学部で偏差値58以上が必要となります。
 ここで、偏差値65は受験者の上位5~7%以内、偏差値58で上位15~20%以内の層に入っている受験生です。
 つまり、医学部に合格したければ、浪人生を含む全受験者の上位7%以内に入って辛うじて合格ラインに引っかかるレベルとなります。
 その他の最難関国公立大学理系学部でも、上位20%以内に入っていなければそもそも勝負の土俵に立つ事は出来ません。
 このように数字だけを見ると、非常に難しいものであることがわかります。
 厳しく狭き門であるからこそ、しっかりした計画をもって受験に臨むべきです。

 では、正しい勉強法とはどのような勉強法でしょうか?
 正しい勉強法とは、何よりも基本事項を正しく理解する事、究極的には教科書レベルの参考書内にある内容が完璧に頭に入っていれば大学受験において確実な点数が取れます。
 今までに担当してきた生徒の中には、国内有数の進学校に通う生徒もいましたが、指導スタート段階では意外と教科書レベルの知識があやふやな状態で入っていることが多々ありました。

 確かに、最難関大学や医学部入試では、難問の類が出題されます。
 難問を解くために、高校レベルをはるかに超える内容を、あまり理解しないまま教えられ、標準レベルの問題さえまともに解けないというような受験生をたくさん見てきました。
 そのような生徒に伝えてきたことはただ1つ。
 『難しい問題を解いて練習をしても、理科の成績は絶対に上がらない』
という事です。
 なぜなら、難問を解く唯一の方法は、基本解法を完璧に理解し、自由に使いこなせる力を身に着けることだからです。
 決して難問・奇問を解く事でも、膨大な知識や高校レベルを逸脱するような高度な知識を身に着けることでもありません。

 もちろん、そのような高度な知識を身に着けることにチャレンジしようとする気持ちは重要だと思いますし、基本的な知識がしっかり身についた後にそのようなレベルに挑戦することはいいことだと思います。
 要は、しっかりした段階を踏むことが重要なのです。
 この段階を踏まずに、正しく勉強をしていかなければ、成績が上がっていく事はありません。
 ・理科の点数は上がっていますか?
 ・理科の力がついている実感はありますか?
 もし、現状で力が着いている実感がなかったり、成績が伸び悩んでいる方は、是非この機会に一度プロの指導を受けて欲しいと思います。
 当方では、無料の体験授業もご用意しておりますので、まずは一度プロの指導をご経験ください。

 私の指導が、合格への一助になることを信じております。