大学入学共通テスト

 12月4日に大学入試センターより、平成32年度からスタートする大学入試共通テストの試行調査(平成29年11月実施)の結果速報が出されました。
⇒結果速報・問題はコチラ>>>

 今回の物理・化学については、問題や結果を見る限り現在のセンター試験より少し難易度が高めに設定されている様に感じます(各科目の考察は、今後少しずつしていきたいと思います。)
 その最も大きな要因が、『思考力・判断力・表現力』を問うという大学入学共通テストの大きな目的を満たすため、問題文や与える条件が多くなり、また今までに無かったグラフの作成なども出題されているためです。

 ただ、個人的には昨年公表された試行問題から比べると、現在のセンター試験に随分近づけた印象を感じました。
 そのため、国公立大学2次試験を目指す受験生にとっては、今までの指導で全く問題なく対応できると確信できました。

 今回の試行問題がそのまま本番の問題レベルになるとは限りませんが、個人的には今回の問題であれば、現行のセンター試験で問題無かった様に感じます。

 ただ一つ問題があるとすれば、今回の問題が文系の生徒に関しては、今まで以上に難易度の高い問題まで学習しておくことが必要になる事です。
 そして、英語・数学の難易度も上がりそうなことを考えると、今まで以上に早めの対策が必要となるという事です。

テストの受け方

 先日、浜の甲陽中入試演習を受けてきた生徒がこんな事を話してくれました。

 『今回は算数が難しくて時間がかかって、最後まで解けてない~~~』

 この様な言葉は、小学生・中学生・高校生にかかわらず口にする生徒がいますが、個人的には違和感を感じてしまいます。

 この言葉を口にする生徒は、テストの受け方が分かっていない様に感じます。
 テストはもちろん、入試本番でもこの様な解き方をするんでしょうか?

 入試会場は、出来ない問題を解く所ではありません。
 出来る問題を確実に解く所です!

 計算ミスが多い生徒も同じです。
 時間を気にして、計算問題を焦って解くためにミスを出してしまう生徒が多いですが、入試問題の中で点数を確実に取れる計算問題を落としてしまうのは、入試では致命傷です。

 いよいよ、10月は志望校の過去問に突入する時期です。
 ミスが多い方や、最後まで問題が解けていない事がある方は、入試問題への臨み方を考えてみては如何でしょう。

 テストは出来ない問題をする所ではありません!
 出来る問題を確実に解いていく所です!

平成29年度国公立大学前期試験

昨日は、平成29年度国公立大学前期試験の合格発表がありました(一部大学を除く)。

今年は、担当生徒が1名山口大学の医学部を受験しておりました。

試験終了後は、理科はかなり出来たが苦手の英語は余り出来なかったとの報告を受けておりましたが、結果は・・・残念ながら合格に手は届きませんでした。

本人としても、理科はかなり出来たという気持ちがありましたので、期待を持っていただけにショックも大きかったようですが、一先ず気持ちを切り替えて、後期の宮崎大(医)に向かいますが、前期の山口大以上の高い壁ですので、持てる力を精一杯出してきて欲しいと思います。

4人5脚!

本日、兵庫医科大学の2次試験(面接)の合格発表があり、担当の生徒が無事合格しました。

思い起こせば2年前、当時彼が高校3年生になったばかりの頃に、私の所に指導依頼が来ました。

医学部志望の公立高校に通う生徒でしたが、とにかく理科が出来なかった。

依頼が来た数週間前に、河合塾の高2全統マーク模試を受けていたのですが、物理・化学共に30点に満たない散々な結果でした。

指導スタート時点で、お父様・お母様・本人を前に『国公立大学医学部を志望するのであれば2浪も覚悟して欲しい』と伝えたぐらいです。

 

そこからは、お父様・お母様・本人・私の4人5脚で一歩ずつ進め、お父様・お母様にとっても時には厳しい言葉を伝えさせて頂きながら、指導を進めていきました。

初年度は、センター試験で物理・化学が80点を超える所まで上昇しました。

勿論、医学部合格を考えると全く話にならないレベルですが、スタート時点の成績を考えるとこれでも充分なものだったと思います。

そして、浪人しても他の科目は予備校で学び、物理・化学は指導継続という形でスタートしました。

そして、今年はとうとう兵庫医科大学に合格する所まで来ました。

センター試験の英語と社会でミスがあり、国公立大学は山口大学の医学部を受験しますが、今の成績ならチャンスはあると思います。

初めは2浪も覚悟して欲しいと伝えましたが、私の想像をはるかに超える本人の努力と、そして、1家庭教師の言葉を信用して頂いたお父様・お母様にとっても、ゴールは手の届く所まで来ました。

残り3週間で国公立大学の前期試験です。

またまた、夢をかなえる一端に参加させて頂けるよう、最後まで頑張りたいと思います。