男子難関私立中学コース

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学校案内

 兵庫県西宮市に所在する関西有数の最難関中学。
 中高一貫教育を提供する私立男子中学校で、高等学校では生徒募集がない完全中高一貫校。
 「明朗・溌溂・無邪気」の下、気品高く教養豊かな有為の人材を養成することを目的とする。
 高校の所在地は中学校と異なる。
学校HP
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令和5年入試結果

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
200名  381名(+37名) 366名(+39名) 221名 1.66倍
 ※( )内は前年比
   算数1 算数2 国語1 国語2 理科 合計点
満点  100点 100点 100点 100点 100点 500点
受験者平均点 53.2点 47.6点 58.4点 59点 64.2点 282.4点
合格者平均点 115点 125.5点 67.9点 308.4点
14.2点 8.1点 3.7点 26.0点
合格者最高点 174点  165点 87点
合格最高点 385点
合格最低点 274点

 甲陽学院の令和5年度入試は、コロナ禍真っ只中での入試となった昨年に比べ、志願者数・受験者数共に40名近い増加となり、昨年に比べ狭き門となった。
 今年度の関西私立中学受験では、最難関中学が軒並み受験者数を伸ばし、コロナ禍の影響が少しずつ和らいできたように感じます。

 次に各科目についてですが、例年通り合格者平均と受験者平均の差は、算数が14.2点と最も大きな差となり、算数の出来によって合否が決まる傾向は変化がありませんでした。
 その一方で、国語の差は8.1点と昨年の4.9点から比べると大きくなり、算数だけに集中した勉強では通用しなくなった印象です。
 また、理科は受験者平均・合格者平均が過去10年で2番目に高くなりました。
 入試問題を見る限り、難易度は低くないものの、昨年に比べ定番の問題が出された事から、甲陽対策をしっかりしてきた受験生には点の取りやすい問題であったように感じます。

 少子化が叫ばれて久しくなりますが、私立中学受験は活況を呈し、最難関私立中学は今後も厳しい入試となる事が予想されます。




甲陽入試は計算力が命!

★理科
 甲陽の理科は、物理・化学単元から各2問、生物・地学単元が各1問と例年通りの出題となっている。
 物理・化学単元では、丁寧な計算力と高い処理能力を必要とし、個人的には関西私立中学の中でも屈指の難易度を誇る問題であると感じます。
 それに比べて、生物・地学単元では、比較的標準レベルの問題が多いので、ここを出来る限り時間を短縮させ、物理・化学単元に時間を配分したい。
 しかし一方で、甲陽理科の物理・化学単元は基本解法の練習量で攻略は可能で、ここで高得点を取れると一気に差を付けられる所でもある。
★算数
 算数は、昨年に引き続き問題数が両日とも大問6問と変わらず、問題難易度自体は変化が無かった。
 その一方、『条件整備を要する数の問題』や『作図を利用した速さの問題』、『比を使う平面図形・立体図形問題』など、出題単元は甲陽頻出単元であったため、過去問演習をしっかりこなしてきた受験生にとっては、比較的対応しやすい問題が並んだ事で、今年度の受験者平均が昨年度から比べて14.8点も上昇した一因になったと思われる。

甲陽対策!

★理科
 甲陽理科の対策は、何よりもその高難易度を誇る物理・化学単元に的を絞り、徹底した計算問題の演習をする事が必要となる。
 この計算問題を解く上で、基本解法の徹底した理解が必要となるが、他科目に時間を割かれる6年生になってからの対応では、時間的に厳しくなるため、5年生の早い段階から応用レベルまでしっかりこなしておく必要がある。
 また、この際に必要な力は、表やグラフを読み正確に条件を整理する能力”である。
 普段から、表やグラフになれておく事が求められる。
 その一方、その知識問題は、比較的標準レベルであるため、テキストの知識問題は確実に覚える様にしたい。
 甲陽理科は、難易度は高いが、得点がとれると大きな差が付く所でもあるので、しっかり問題演習をして、是非得点源にしたい。
 過去問を解く際には、単純に解くだけで無く、解説や別解にまで踏み込んで理解する事を心がけて貰いたい。
★算数
 甲陽算数は、問題を正確に読み解く読解力や作図力、条件整理力など非常に高度な能力を必要とする問題が出題される。
 このレベルの問題に対応するためには、普段から難易度の高い問題にあたるだけで無く、難しい問題にも粘り強く喰らい付く根気強さが必要となる。
 日々の学習の中で、条件整理・作図・立式の3点を意識した勉強をする事が重要で、6年生後半には入試過去問の演習を徹底して行う必要がある。



入試過去問解説・分析

  理科 算数
解説 分析
解説 分析
2021年 第3問
第4問
     
2020年 第3問
第4問
     
2019年 第4問
第5問
     


学校案内

 医学部への高い合格率を誇る、大阪最難関の私立男子校。
 大阪天王寺区伶人町は名所・旧跡など歴史に縁のある建造物が多く、校舎の北川には愛染堂勝鬘院、谷町筋のはす向かいには四天王寺が所在する。
 また、校内には松尾芭蕉・与謝蕪村も訪れた浮瀬亭が『蕉蕪園』として残されている。

 また、高校の募集が平成28年より再開されている。


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令和5年入試結果

  募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
Ⅰ型  190名  541名(+9)  517名(+4)  222名 2.33倍
Ⅱ型  196名(+1)  178名(+6)  64名 2.78倍
 ※Ⅰ型(4科目受験型)Ⅱ型(3科目受験型)
 ※( )内は昨年比
   算数 国語 理科 社会 合計点
満点  120点 120点 80点 80点 400点
合格者平均点 76.5点 71.0点 67.9点 56.5点 262.5点
受験者平均点 62.8点 64.0点 57.3点 51.5点 229.2点
13.7点 7.0点 10.6点 5.0点 33.3点
合格者最高点 105点 100点 77点 74点 319点
合格者最低点 40点 37点 36点 33点 239点

 今年度の入試では、昨年に比べ志願者数・受験者数共に僅かですが増加し、漸くコロナの影響も落ち着いてきた印象です。
 今年度の入試で最も大きなtopicは、受験者平均点と合格者平均点の差が、算数で最も大きくなるのは例年通りでしたが、理科において10.6点と過去10年で最も大きな差になりました。

 一見、算数の方が理科より大きな差が付いている様に感じますが、配点が算数120点・理科80点である事を考慮すると、今年度の入試では理科が最も大きな差が付いた科目である事が分かります。
 特に、ここ3年間の入試結果を見ると、理科の合格者平均は66.5→67.9→67.9と60点後半で得点率は80%を越えて高止まりしており、受験者平均との差についても5.0→5.7→10.6と、コチラも年々大きくなってきている事から、大阪星光志望者には、今までの様な算数に特化した勉強では無く、理科についてもしっかりした準備が必要になってくると思われる。

 来年度以降も、7割では受験者平均にも届かないという様な理科の高得点化は続いていく可能性もあるので、大阪星光志願者には合格には理科への対策が必須となる事を心がけて欲しいと思う。



大阪星光入試は物理・化学勝負!

★理科
 大阪星光の理科は、物理・化学・生物・地学単元が各1問と例年通りの出題となっている。
 生物・地学単元では問題難易度はそれほど高くなく、標準レベルの出題が基本である。
 今年度でいうと、第1問の流水の働き、第2問の人体の問題で如何に短時間で効率よく点数をとり、後半の物理・化学単元に時間を割けるかが勝負となった。
 基本解法通りに解けば、点数を取れる問題ではあるものの、丁寧な計算力と高い処理能力を必要とする問題であるため、物理・化学単元に如何に時間を残せるかが鍵になる。
★算数
 算数は、コロナの影響を考慮したためか、近年例に無いほど易しい問題であった。
 そのため、受験者平均・合格者平均共に大幅に上昇する結果となった。
 難易度は下がったものの、『図形問題』の出題割合は例年通り高く、平時通りの大阪星光対策をした生徒にとっては、非常に点数がとりやすかった様に思われる。
 来年以降は、今年の難易度は余り参考にせず、昨年までの難易度に戻る事を念頭に対策を打つ必要がある。



大阪星光対策

★理科
 大阪星光の対策としては、受験者の中で得点差が大きくついてしまう物理・化学単元の基本解法の習得の徹底である。
 特にⅠ型受検を考える受験生にとっては、この物理・化学単元で点数を稼げないと、社会との平均点の差を埋められないため、合格はかなり厳しい事になる。
 その一方で、難易度自体は基本解法通りに解けばそれほど困る事も無い問題なので、基本解法の徹底と、普段から計算ミスへの注意を意識する事で高得点も狙える。
 また、生物・地学単元では、計算や表、グラフの読み取りなどを含む問題の出題もあるので、この類いの問題に慣れておく必要がある。
★算数
 大阪星光の算数は、図形問題の出題頻度が非常に高いため、図形問題の対策を徹底する事が必要である。
 この図形問題で点数をとるためにも、様々なパターンの問題に触れ経験値を高めておく必要がある。
 また、普段から作図や条件整理など、根気強く問題に対処する粘り強さを身につけて欲しい。



入試過去問解説・分析

  理科 算数
解説 分析
解説 分析
2021年 第3問
     
2020年 第3問
第4問
     
2019年 第4問
第5問
     

学校案内

 奈良県奈良市山陵町にある、中高一貫の私立男子中学校。
 1926年、東大寺の僧侶により、向学の志高く社旗貢献への意欲溢れる勤労青年の思いに応えるために設立された金鐘中等学校を母体とする。
  1.基礎学力の重視
  2.進取的気力の育成
  3.豊かな人間性の形成
を教育方針とし、できる限り生徒の自由を尊重した教育を信条とする。


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令和5年入試結果

  募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
3教科型  200名  373名
(+29)
 349名
(+18)
 202名 1.73倍
4教科型  594名
(+36)
 554名
(+29)
 207名 2.68倍
 ※( )内は前年比
☆各科目データ
【3教科型】
    算数 国語 理科 合計点
満点   100点 100点 100点 400点
合格者平均点 71点 63.9点 66.6点 268.5点
受験者平均点 59.1点 59.9点 60.2点 239.0点
11.9点 4.0点 6.4点 29.5点
合格者最高点 100点 79点 90点 332点
合格者最低点 43点 36点 50点 237.7点
 ※合計点は4/3倍したもの
【4教科型】
    算数 国語 理科 社会 合計点
満点   100点 100点 100点 100点 400点
合格者平均点 57.4点 64.0点 64.2点 71.9点 260.0点
受験者平均点 43.3点 58.1点 56.6点 65.8点 225.3点
14.1点 5.9点 7.6点 6.1点 34.7点
合格者最高点 90点 83点 92点 95点 337.3点
合格者最低点 21点 40点 42点 33点 237.0点
 ※4教科合計と算・国・理の合計点を4/3倍したものの高い方で合否判定

 東大寺の令和5年入試は、昨年に比べて募集人数が3教科型で29名増、4教科型で36名増、受験者数も3教科型で18名増、4教科型で29名増と、コロナ禍で減少していましたが、漸く戻りつつあるように思います。
 また、今年度の3教科型入試では、入試倍率が1.73倍と過去5年間で最低となり、4教科型との差は0.95倍と非常に大きな差になりました。
 この大きな差を作った原因は算数にあり、合格者平均は3教科型で71点、4教科型で57.4点と13.6点もの差がつき、4教科型の合格者平均は3教科型の受験者平均にも届きませんでした。
 社会は平均点が高く、一見すると4教科型で受験する事が有利に見えますが、その結果として算数で大きな差をつけられてしまう可能性もあります。

 来年度以降の入試では、どちらで勝負するか戦略をしっかり練って欲しいと思います。



東大寺入試は取捨選択をハッキリと!

★理科
 東大寺の理科は、物理・化学単元から各2問、生物・地学単元が各1問と例年通りの出題となっている。
 物理・化学単元では、日常生活にありふれた題材を基に、丁寧な計算力と高い処理能力を必要とし、非常に高難易度の問題構成となります。
 生物・地学単元でも、自然界の事物や現象に対する問題が多く、常日頃から身の回りで起きる出来事に対して好奇心を持ち、疑問に対し自ら資料集などで調べるなど、興味を持って学ぶ姿勢を身につけたい。
 また、東大寺は難易度の差がハッキリしているので、難易度の高い問題をしっかり避け、比較的取り組みやすい問題を確実に合わせる事を普段から意識して貰いたい。
★算数
 算数は、昨年に引き続き問題数が両日とも大問4問と変わらず、問題難易度自体は変化が無かった。
 その一方、例年出題頻度の高い『図形問題』が全体の4割と今年も出題割合に変化は無かったが、例年3割程度の『文章題』がおよそ半分近くを占めるなど、出題分野には大きな変化が見て取れた。
 頻出単元である『図形問題』は一見すると解きやすく見えるが、非常に深い洞察力と、今まで身につけた知識を総動員し応用させていく非常にハイレベルな問題構成であった。
 また、例年東大寺の入試では解答用紙の考え方を記入するスペースが非常に大きく、普段から答案をしっかり描く練習を積んでおく必要がある。



東大寺対策!

★理科
 東大寺理科の対策は、何よりもその取捨選択の練習量が重要である。
 難易度の高い問題をしっかり避け、解ける問題に全神経を集中させる様に、普段の勉強から意識して取り組む練習が必要である。
 その上で、物理単元では力学や電流、化学単元では水溶液や溶解度の様な出題頻度の高い問題は、しっかり基本解法を理解し問題演習こなす事が必要である。
 また、今年の地学単元で出された【日時計】の様な、非常に手を付け難い問題もある一方で、生物単元の様な基本知識でしっかり点数を稼げる問題もあるので、基本知識の暗記などは確実にこなして貰いたい。
 過去問を解く際には、単純に解くだけで無く、解説や別解にまで踏み込んで理解する事を心がけて貰いたい。
★算数
 東大寺算数は、まず高い答案作成力を要求される。
 日常的に図を描いたり、丁寧に整理しながら立式をするなど、普段の学習から答案作成力を身につける練習を積んでおきたい。
 また、出題頻度の高い『平面図形』や『文章題』などのハイレベルな問題に対応するために、単に答えを求める様な演習では無く、問題を正確に読み解く読解力や作図力、条件整理力などを意識した学習習慣を身につけたい。
 また、以前出題された問題と似た内容の出題もあるため、6年生後半には入試過去問の演習を徹底して行う必要がある。



入試過去問解説・分析

  理科 算数
解説 分析
解説 分析
2021年 第3問
第4問
     
2020年 第3問
第4問
     
2019年 第4問
第5問
     

学校案内

 京都市南区壬生通り八丈下ル東寺町に所在する関西有数の最難関中学。
 中高一貫教育を提供する私立共学中学校・高等学校で後者は東寺の境内にある。
 昭和60年に洛南高等学校附属中学校が開校し、長らく中高一貫の男子校であったが、平成18年度より女子の募集を開始し男女共学校となった。
 その後、京都市内に私立小学校が相次いで開校したことも有り、平成26年に洛南高等学校
附属小学校が開校した。
 校訓は、仏教の三宝に帰依することに因み
  『自己を尊重せよ』『真理を探究せよ』『社会に貢献せよ』
 と定められている。


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令和5年入試結果

  募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
男子 280名 617名(+13) 280名(Δ1) 200名 2.65倍
女子 280名(Δ11) 280名(Δ11) 90名 2.80倍
 ※募集人数には、小学校からの内部神学者80名を含む。
 ※( )内は前年比です。

  算数 国語 理科 社会 合計点
満点 150 150 100
(50)

(50)
400
合格者
平均点
3教科型 98.0 89.2 63.0 253.6
4教科型 89.5 95.8 67.3 70.6 252.6
合格者最高点 150 127 98 92 361
合格者最低点 54 57 34 55 下記参照
  ※4教科型の場合は、理・社50点満点です。
合格者最低点 専願男子 209
専願女子 223
併願 254

 令和5年度入試では、女子の入試倍率が共学化以降最低の2.80倍となる一方で、男子の合格者数は200名と過去5年間で最低となった事も影響して、入試倍率は2.65倍と過去5年間で最高となり、洛南志望の男子にとっては非常に厳しい狭き門となった。
 男子・女子の合格最低点の差も、過去5年で39→32→40→26→14と縮まってきており、今後もこの流れは変わらない事が予想されます。

 また、今年の入試では理科の点数において、3教科型より4教科型受験者の方が合格者平均点が高くなった。
 以前までの様な、算数・理科で差を付けて合格を勝ち取るという、男子が中心の3教科型受験生の勝ちパターンが崩れた事は、来年度以降の入試を控えた受験生にとってはしっかり考慮する必要があるだろう。



洛南入試はスピード勝負!

★理科
 洛南の理科は、例年生物・地学単元が約60%、残りの約40%が難易度の高い物理・化学単元からの出題となっている。
 また、大問が5題と平均的な問題数であるが、制限時間45分に対して小問数は45~50問と非常に多いため、かなり厳しい時間設定となっている。
 そのため、入試本番では生物・地学単元を素早く解き、難易度の高い物理・化学単元の問題に如何に時間を配分できるかが勝負である。
 しかし一方で、洛南理科の頻出単元はある程度固まっており、時間配分が厳しく、難易度の高い問題が出題される学校ではあるが、比較的対策の打ちやすい学校の一つである。
★算数
 算数は、昨年に引き続き問題数が25問と、比較的腰を据えて考える時間がとれる。
 しかし、その一方で問題の後半には非常に深い思考力が必要となるため、応用問題などを単に解くだけでなく、問題の内容を深く理解する練習が必要となる。



洛南対策!

★理科
 洛南理科の対策は、上記でも述べたとおり時間配分と難易度の高い計算問題への対応です。
 まずは時間配分についてですが、生物・地学分野の知識問題を如何に素早く解ける様にするかが洛南対策の第一歩です。
 その知識問題は、中途半端に覚えた知識では対応出来ず、反射的に答えられる様になるまで、繰り返し知識の暗記をしてほしい。
 また、写真やイラストなどを用いた出題もあるため、単に事柄を覚えるだけでなく、テキスト内のイラストや写真なども併せて覚えていく事が必要であるなど、問題演習時に工夫が必要となる。
 勝負の物理・化学では、難易度の高い計算問題が出題される。
 物理単元は力学単元(特に重心を扱った問題)、化学は水溶液・気体の発生といった範囲の出題頻度が高い。
 難易度は高いが、得点がとれると大きな差が付く所でもあるので、しっかり問題演習をして、是非得点源にしたい。
 洛南の入試問題は、出題傾向が余り変わらないので、過去問演習は必須である。
 過去問を解く際に、時間配分や問題の取捨選択を試行錯誤しながら、本番で焦らず問題に望める準備をして貰いたい。
★算数
 第1問で出題される計算問題5問は、合格を勝ち取る上で1問も落とせない問題になるため、普段から計算ミスへの対応をしっかり意識しながら、工夫の仕方を身につけて欲しい。
 速さや点の移動、濃さなど難易度は高いものの、頻出単元はある程度固まっているため、過去問演習の際には頻出単元を重点的に取り組む事が対策となる。



入試過去問解説・分析

  理科 算数
解説 分析
解説 分析
2021年 第3問
第4問
     
2020年        
2019年 第4問
第5問
     

学校案内

 奈良県北葛城郡河合町の緑に囲まれた地に開校した中高一貫校。2014年度より女子の募集を開始し、男子だけでなく女子にとっても関西最難関共学校。
 特に、女子最難関層にとっては洛南高附と並ぶ最激戦区となっている。
 学校敷地内に学生寮『青雲寮』があり、遠方からの入学者が多いのも特徴。
 また、文部科学省より2002年にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に、2014年に同省の推進するスーパーグローバルハイスクール(SGH)にも指定された。


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令和5年入試結果

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
男子 180名  1002名
(Δ32)
903名
(Δ56)
398名 2.27倍
女子 40名 262名
(+48)
246名
(+41)
91名 2.70倍
 ※( )内は前年比
  算数 国語 理科 社会 合計点 
満点 150点 150点 100点 100点 500点
受験者平均 ー点 ー点 ー点 ー点 ー点
合格者平均 ー点 ー点 ー点 ー点 ー点
ー点 ー点 ー点 ー点 ー点
 ※3教科受験は、合計の5/4で合否判定。
 ※4教科受験は、4教科合計と算・国・理3教科合計の5/4倍の高い方で合否判定。

合格最低点  男子 323点
女子 333点
合格最高点 男子 363点
女子 363点

 令和5年度入試では、女子の入試倍率が共学化以降最低の2.70倍となる一方で、男子の志願者数はコロナ禍が和らいできた事で志願者増となる学校が多い中で、昨年比Δ32名と一昨年からの男子志願者数減少の流れは変わりませんでした。
 この原因は、ここ数年女子合格者数を増加させている一方で、男子の合格者はここ5年間で、520→524→449→377→398と推移しており、受験生がこの流れを嫌った事が原因かと思われます。
 男子・女子の合格最低点の差も、過去5年で56→40→18→8→10と縮まってきており、今後もこの流れは変わらない事が予想されます。

 今年度の入試では、男子の受験者数は56名減の一方、合格者数は21名増となり入試倍率は昨年より下がりましたが、今後の流れには大きな注意が必要になるかと思います。



西大和は高難易度バランス型!

 西大和の入試問題は、基本レベルから高校レベルの内容まで、問題難易度の差が非常に大きい事が特徴となる。
★理科
 物理・化学・生物・地学単元がバランス良く出題されており、各問題の後半はかなりの高難易度となる。
 さらに、試験時間も40分と短く1問にかけられる時間はかなり短いので、普段から単に問題を解くだけでなく、如何に効率よく処理していけるかを考えながら勉強をすると共に、中学~高校レベルの知識を必要とする応用レベルの問題に触れておく必要がある。
★算数
 算数の難易度は、関西でも屈指の難易度を誇り、合格を勝ち取る受験生は大半が灘志願者と同様の問題演習に臨んでいた様に思われる。
 灘志願者用の問題に触れた事のない様な生徒にとっては、大問2番で既にかなり苦戦する問題が並ぶ形になっている。
 そのため、西大和を志望する女子志願者は、男子の灘クラス生と同レベルの問題演習に取り組む事が最大の対策になっていると思われる。

 また、出題傾向に変化がある場合などは、入試説明会で言及がありますので、入試説明会への参加なども西大和対策の1つといえる。

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西大和対策!

★理科
 西大和は、各単元がバランス良く出題されており、難易度も高くなっているため、早い段階から応用レベルの問題に触れておく必要がある。
 生物・地学単元では、表やグラフの読み取りといった問題、見慣れない問題などの出題もあるため、普段から慣れておく必要がある。
 物理・化学単元は、高度な条件処理を求められるため、応用問題や最高レベル計問題集などで練習量を増やして欲しい。
 また、試験時間に対して問題数も多いため、普段から問題文を読みながら重要部分に線を引いたり、条件を整理するなど、短時間で効率よく情報を処理する事を意識した勉強に取り組む必要がある。
 6年生後半からは、過去問の演習だけでなく、中学・高校内容まで含んだ様な問題にじっくり取り組める状況を作る事も重要になる。

★算数
 前半部分から非常に高難易度の問題が並ぶ西大和の算数は、男子最難関である灘クラスと同レベルの問題演習を積んでおく必要がある。
 また、例年平面図形や規則性・数の性質などの出題頻度が高く、複雑な処理を必要とする問題なので、簡単に諦めず粘り強く解いていく練習を普段から意識して欲しい。

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入試過去問解説・分析

  理科 算数
解説 分析
解説 分析
2021年 第2問      
2020年 第3問      
2019年 第3問      

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