理科は暗記力勝負!!
中学受験において、
『理科、特に計算問題は“思考力”を問われている。』
皆さんはこんな風に考えていないでしょうか?
実はこれは、非常に多くの保護者の方がしている勘違いです。
塾にお通いであれば、毎月テストがあると思いますが、そこで理科の計算問題で点数が取れていない場合は、テストの点数が大きく波打つように変化します。
その結果、お子様は理科、特に計算問題が苦手に感じるようになります。
中学入試の理科や算数は、基本解法がしっかり決まっています。
つまり、理科の計算問題も“暗記”で解くのです。
計算問題は、スタートからゴールにたどり着くまでの道筋が決まっているため、その工程を滞りなくこなしさえすれば必ず点数になります。
入試本番も、知識問題と暗記で解ける計算問題を、如何に手早く正確に解けるかが合格への最短ルートになります。
皆さんが考える“思考力”を必要とする問題というのは、小学生では到底知り得ない題材を問題にして、問題文の読解力を試すと共に、そこから正答を導く上で必要なヒントを見つけ出す様な問題で、天体や地層などの地学単元や、計算や実験などを含んだ生物単元の問題によく見られます。
この様な問題は、確かに思考力を必要としますが、最難関校にトップ合格を目指す方であれば解けるようにする必要がありますが、合格だけを考えるのであれば解けなくても大した問題にはなりません。
実際には、各塾などで応用レベルの理科テキストの中には物理・化学単元の項があり、暗記だけで解けるのであれば、応用レベルや難問というもの自体がおかしいのではないかと考える方もいます。
入試問題の難易度とは、分かりやすく言うと、1つの問題を解く際に基本解法を1つ使うだけで解けるか、3つ4つの解法を駆使しなければ解けないのかといった違いのことです。
つまり、最難関中学の入試を突破しようと思えば、基本解法を3つ4つを自由に使いこなす能力が必要という事です。
そして、この基本解法を上手く使える力こそ、受験勉強で良く耳にする“応用力”というものの正体です。
私が家庭教師として指導を進める上で最も重要視している事は、この基本解法を身につけさせ、自由に使えるレベルに到達させる事です。
そのためにまず必要な事は、『どこで詰まっているのか』、『どの知識に不足があるのか』を正確に見つけ出す事です。
この出来ない所を見つけられなければ、どんなに優秀な家庭教師を付けたとしても成績を伸ばす事は不可能です。
しかし、実際に出来ない所を探すのは中々難しい事なんです。
なぜなら、何が出来ないか・どんな知識が不足しているかは、保護者はもちろん、お子様自身も理解出来ていないからです。
そのため、私が最も注意を向けるのが、授業中の『生徒の視線』です。
昔から、“目は口程に物を言う”と言いますが、理解出来ていない単元や苦手意識のある問題になると、子供達はその自信の無さから視線が定まらなくなります。
ですから、この視線の動きを見ることから指導がスタートします。
そして、理解が深まれば深まるほどに、子供たちの視線の動きが変わってきます。
しかし、これを集団塾に期待するのは無理です。
後段で述べますが、大手集団塾の先生方が、授業中一人の生徒に目を向けていられる時間はほんの数分です。
その僅かな時間で生徒の視線の動きまで理解出来る訳がありません。
プロ家庭教師サイエンス・ヒルズでは、視線の僅かな動きを読み、理解度を測り、基本解法を定着させていきます。
その上で、生徒一人一人に最適な学習カリキュラムを提供し志望校合格に導いて行きます。
勉強が出来るのは才能があるから?
私が指導に伺う生徒は、塾の授業から遅れてしまった生徒や、テストの点数が伸びない場合が多く、保護者の方からこの言葉をよく耳にします。
しかし、勉強の才能って何でしょう?
私が思う才能とは、勉強に対して“興味“を持てるか、この1点に尽きると思います。
なぜなら、自分が興味を持った物については、親でも驚くほどの知識を持っています。
小学生であればゲームやアニメの知識は簡単に頭に入る事が好例でしょう。
つまり、勉強とは
『興味を持つ』→『知識を身に付ける』→『知識を使って答えを見つける』
というサイクルを繰り返す事で出来る様になります。
ゲームが得意な小学生は、自ずとこのサイクルを行っています。
つまり、多くの小学生には勉強の才能があるんです。
しかし、実際には
『練習やテストで間違う』→『叱られる』→『勉強に対する興味を失う』
という負のサイクルに入っている場合が多々あります。
本来、子どもは様々な事に興味を持ち、その成果に自信を育んでいくものですから、勉強する事や知識を身に付ける事を嫌がる子はいません。
そのため、問題が解けるようになったり、テストで点数が取れるようになって来ると、自ずと良いサイクルに入ってきます。
私が指導中に特に意識している事は、勉強に興味を持つ事、そしてこのサイクルを身に付けさせる事です。
プロ家庭教師サイエンス・ヒルズでは、この学習サイクルを身に付け、自ら考えて学んでいける事を最優先に指導を行っていきます。
塾に通っているのに成績が伸びないのは・・・
保護者の方が塾を選ぶ際に最も重視するポイントは何でしょうか?
『合格実績』でしょうか?『授業の内容』でしょうか?
私自身は、この部分について信用し過ぎる事は危険だと感じています。
大手塾は、有名私立中学への合格者を毎年多数輩出しています。
大手塾のHPを見ると、灘中○○名合格!神戸女学院中○○名合格!という派手な謳い文句と数字で保護者の期待感を煽ります。
確かに、志望校への合格者数が多い事は、保護者の方にとって僅かながらの安心感を与えてくれる物である事は否定しません。
しかし実際問題として、例え50名・100名の合格者を送り出していようとも、その中にお子様が入れなければその数字には何の意味もありません。
逆に、合格者が1名しか出なかったとしても、その1人がお子様であれば、その塾は皆さんにとって最高の塾になるはずです。
つまり、合格実績が子供の志望校合格を保証するモのではありません。
次に、授業の内容ですが
『学年最下位から○○中学合格!』『偏差値30台からの逆転合格』
など、保護者に訴えかける文言を見たり聞いたりした事があると思います。
この様な言葉は、刺激的であればあるほど本来は疑ってかかるはずなのですが、
『塾に通っているのに、成績が・・・』
と悩む保護者の方には非常に大きな訴求力を持ちます。
ここでまず保護者の方には、子供達が『塾でどんな授業を受けているのか?』という事を是非考えて頂きたいと思います。
『塾に行けば、先生方が子供達の一挙手一投足に目を向け、子供の得意単元も苦手単元も把握し、出来るようになるまで親身になって指導してくれ、成績がどんどん上がっていく。その結果、志望校に合格させてくれる!』
と思っていませんか?
この様な期待を持っているのであれば、今すぐその考えは捨てて下さい。
集団塾では沢山の子供達が授業を受けています。
ここで、保護者の方自身が講師となり授業をしている所を想像してみて下さい。
仮に1クラスの生徒の数を15人、授業時間を120分と仮定してみましょう。
このような状況で、皆さんは1人の生徒にどの程度目を向けられるでしょうか?
テキストの解説や問題の説明に60分、その内容を板書するのに30分とすると、残った時間は30分で、この時間が15人の生徒に目を向けられる時間になります。
この残った時間を生徒の数で割ると・・・生徒1人当たりたったの2分です。
この僅か2分で、子供の理解していない所を探し、そこを埋める説明をし理解させる・・・これは可能なのでしょうか?
ハッキリ申し上げて、こんな事は不可能です。
仮に、生徒に目を向ける時間を倍の60分にしたとしても、不可能でしょう。
そして、勉強は一度躓いてしまった場合、その場所まで戻ってやり直さなければ出来る様になる事はありません。
しかし、塾では年間カリキュラムが決まっており、全ての生徒が理解し、出来る様になるまで待っていてくれる事はありません。
そのため、一度出来なくなった生徒は、残念ながらその単元が苦手になってしまいます。
しかし、これは塾に問題があるのではありません。
これは、集団塾であれば必ず起こる問題です。
私が家庭教師として活動している中で、どれだけ多くの合格者を出せたとしても、大手塾の合格者数に追いつく事はできないでしょう。
しかし、集団塾ではこぼれてしまう生徒を、そのレベルや進度に合わせたカリキュラムを組む事で、志望校合格に導く事が可能です。
また、保護者の方にとっても、授業の様子を隣で見て頂く事が可能です(お子様と一緒に授業を受けて頂いても構いません・・・笑)し、授業後に直接お話する機会もありますので、授業内容や受験に対する不安など直接ご相談頂く事も可能です。
その結果として、現状のお子様の状況や授業進度、志望校合格に対する具体的な対応法などを、お子様・保護者・家庭教師で共有出来るようになります。
中学受験をさせるという事は、子供の将来を真剣に考えたからだと思います。
だからこそ、受験勉強を塾だけに任せるのではなく、子供・保護者・家庭教師の三位一体のチームで中学受験と向き合う事で、例えどんなに高い壁であっても乗り越えていけると思います。
私自身、皆様が大きな困難を乗り越える一助になれると確信しています。
塾で全てを教えてくれる訳ではない
お子様を集団塾に通わせている保護者の方は、
『塾に通っていれば、受験に必要な知識は一通り教えて貰える』
と思っているのではないでしょうか?
一見すると当たり前のようですが、実は此処に大きな勘違いがあるのです。
例えば、皆様はお子様に向かってこんな言葉を口にした事はありませんか?
『問題を解くときは図を描いて解きなさい』
お子様からすると、塾の先生にも言われ、お父様・お母様からも言われ、耳にタコができているかもしれませんね(笑)。
ここで、少し想像してみて下さい。
“なぜ子供達はそれほど言われるのに図を描かないのでしょうか?”
確かに、図や計算式を描くことを単純に面倒臭がる子もいます。
ただ、多くの場合、本当の原因は別の所にあります。
ここで、保護者の方に質問です。
“お子様は図の描き方を知っていますか?”
“こういう場合はこんな図を描きなさい、と習っているのでしょうか?”
集団塾では、解説の際に図を描いて説明してくれます。
しかし、なぜその図を描くのか・どのように図を描けば良いのか、といった事は時間の制約がありますので、説明を省略されることが多々あります。
『1を聞いて10を知る』様な天才的な閃きが出来る子供であれば、板書の図を見ただけで描けるようになるのかもしれませんが、大半の子供達は違います。
図の描き方や、使い方を殆ど理解しないまま、周りからは『図を描いて解きなさい』と言われ続ける訳です。
そのため、子供の頭の中は『描かないといけないのは分かっても、何の図をどの様に描けば良いのか分からない』となります。
そして、もう1つが解法は学んでいても、選択の仕方を学んでいない事が多々あります。
お子様が宿題をしている時に、問題文を読んだまま手が止まっている事を目にする事があると思います。
これは、問題文のどこにポイントがあり、そこからどの解法を使えば良いのかが判別出来ないために起こります。
これも、塾では問題の解説をしてくれても“なぜその解法を選択したのか?”という、最も重要なポイントの説明はしてくれないことが多々あります。
この様な子供に、お父様・お母様が『図を描きなさい』や『分かることを書きなさい』と、どんなに口酸っぱく言ったところで、決して出来る様になる事はありません。
つまり、改善“しない”のではなく、改善“出来ない”のです。
プロ家庭教師サイエンス・ヒルズでは、問題文の読み方から図の描き方、さらに解法の選択の仕方まで、子供一人一人の状況に合わせた学習カリキュラムで指導致します。
この様な状況に思い当たる節があれば、是非一度御相談下さい。
家庭教師はいつから始めるべきか
どれほど優秀な家庭教師を付けても、時間が無ければ志望校合格は難しくなります。
では、家庭教師を付けるのはどの様な時期が良いのでしょうか?
私自身が保護者の方から相談された場合には、『志望校合格は厳しくなった時期』と答えております。
では、この『志望校合格が厳しくなった時期』とはいつの事かというと、
①志望校合格に必要な偏差値から5以上離れたとき
②志望校別コースに入る事が厳しくなったとき
の2点となります。
まず、偏差値が5以上離れてしまうと、クラス変更の可能性が出てきます。
クラス変更となると、同じ志望校を持つ周りの子供達と切磋琢磨するという、集団塾が持つ最大の利点を享受出来なくなります。
その結果、志望校合格へのモチベーションの維持も難しくなり、さらに成績が低下していく事につながります。
また、志望校別コースに入れない事も同様です。
大手の塾では、5年生~6年生にかけて志望校別コースの中で、その志望校に特化した授業を受けていく事になりますが、志望校別コースに入れないと、問題の傾向から対策までを御家庭でする事になります。
その結果、対策が後手になり過去問演習を行う際に、大きな得点差が生まれてしまいます。
そういう意味でも、志望校別コースに入る事は、志望校合格を目指す上で最低限クリアしなければならないハードルといえます。
この2点については、5年生の授業がスタートして以降、様々な場面で見当が付いてくるかと思います。
この様な状況になった際は、是非一度御相談下さい。